アテネを高台から望む


今日も天気に恵まれ、ここピレウスは2度目の訪問、勝手知ったる町だ。今回も地下鉄でアテネの町へ。前回通った道は覚えていないが、自然と同じような道をたどり、途中市場の中を通り過ぎ駅に着く。切符は自動券売機を操作して買うが、先ず言語を選び、英語かな、次に片道か往復か一日券かとか色々、適当に選び買うが手間取った。確か自動改札機に切符をかざして入場したような、しないような。

電車は古く、ドアが両開きの締まる際いかにもドアを閉めましたとガシャンと大音響を立て閉じる。車内は窓が少し空いているものの暑い。案内表示があり無事乗り換えエバンゲリスモス駅に到着、ここから山に向かって700mほどでエカヴィトスの丘を登るケーブルカーの駅を目指す。

大病院の脇を通り抜け、日本と同じように周辺に薬局が集まっている。花咲く木々に囲まれた直登坂道を登り、駅があるはずなのに見つからない。ケーブルだから塔があるかと思ったが地下のケーブルだった。切符を買おうとしてもまだ時間があるからと売ろうとせず怠惰な係員は本を読んでいるようだ。時間になると客が集まり無秩序にケーブルに乗り込む。レシートの紙切れが切符で係員は紙に少し切れ目を入れ検札したことにしている。

山頂に着くと、なんだか小便臭い。見晴らしは良く、霞が無ければプレウス港のPBの赤い煙突が見えたかもしれない。眼下にそびえ立つ岩盤の上にパルテノン神殿がアテネを見下ろす姿と大勢の見学者が揉まれている様子が双眼鏡で確認。とにかく世界遺産は世界中の人が集まり混雑している。ゼウス神殿の柱が良く見える。遊歩道があったが下りもケーブルを使う。

さて、坂道を下り国会議事堂の脇を通り、こんもりと木々に覆われた国立庭園の多分ブラックバードだと思うが、ビタキ系の美しい鳴き声を聞きながら、池やクジャクやウサギやヤギがいる小動物園を見ながら横切り、観光中心地のプラカ方面に向かって路地を進む。何やらぽつりと冷たいものが、ほんの少し雨が降ったが濡れることも無く通り過ぎていった。

賑わうプラカで角のレストランで今日のおすすめエビとトマトのスパゲッティとホウレン草とイカのリゾットをのんびり食べているとPBツアーの一隊が続々通り過ぎる。美味しいが量が多すぎ、頑張って食べる。

実はここでは前回古典楽器博物館があると本に出ていたので聞きまくり探しまくったが見つからず今回はリベンジ。以前もこの楽器屋で聞いたが今回も外れ、番地でウエータに尋ねると、なんとなくその建物の位置が確定した。番地が奇数偶数で分かりよく振り分けられ、この建物に違いがないと門構えを見ると工事中で地下に通ずるドアにはペインティングの看板。中に入ると絵が飾られており一人男性が、ペインティングの最中。優しそうな画家に手を休めてもらい博物館は何処と聞けば、はてと、首を傾げ近所の人に聞いてくれた。そう昨年締めたそう、確かにここが博物館だったと。執念の探索はこれで終わった。納得。

心のもやもやが溶けて帰路につく。日差しが強く暑いが湿度が低いので耐えられる。適当に方向を決めて地下鉄の駅にたどり着く。エアポートから来る線の電車は新しくドアは静かに開閉する。乗り換えて旧車両の騒音の中、暑いが辛抱ピレウス駅に着き、とぼとぼと船に向かう今日の行動だった。

Nが最近得た情報。

ピースボート子供の家は9時から3時半まであづかってくれ昼食も昼寝も込みだそう。そのうえ6歳までの子供は無料、ベットは親族と一緒に寝る。子供が動き回って 良く眠れないとこぼしてはいたが・・・。ジジババと一緒は3組いる。 未だ6歳までの孫をお持ちの方 如何?

車椅子の方3名(自室のドアーの幅の余裕がなく苦労していらっしゃる) 杖ついている方多数、ビュッフェの食事時にはテーブル係が付いて 要望を聞きながら皿に取ってくれ、テーブル迄運んでくれている。バリアフリーを心がけているようだがまだハードルが高そうだ。車椅子の観光はほとんど不可能の様だ。観光立国を目指す日本はどうなのか。