ピースボートで感じたこと


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カヤオ(ペルー)を出て10日以上たっぷりと時間が有ったにも関わらずHPの更新をせず、いったい何をしていたのでしょうか。ペルーでの強行軍で多くの乗客が風邪を引き、ご多聞に漏れず3人とも咳き込むが、Kだけが完治せずこじらせてしまい、11月23日現在でも1日数回喉の一点に何かがへばりつき激しい咳が続いている。風邪を蔓延させた原因はブロードウェイという500名ほどのホールに風邪菌が広がり、空調の塵が舞って毎回喉を刺激して長引かせているようだ。ある者はアスベストの所為だとか、ダニではないかと言う。今だKと同じように咳き込む乗客が目立つ。しかもブロードウェイの空調は極端に冷たく足が冷え込み、多くの人が上着を用意して講座を聞いている。乗船当初、フロントに改善を求めた所、担当者は古いから仕方がないと言う。平気で言う姿に謙虚さが見受けられない。つまり調整ができないということだ。船室はダクトのツマミで調整が効くが、このことさえ案内が無く乗客同士の口コミで切り抜けている始末。これPBの姿。

ここでPBを象徴する画像を掲載します。PBの掲示板に稀にニュースがプリントアウトされます。乗客にっとて唯一の国内情報でむさぼるように読んでいます。よく見てください。プリントが擦れて読めません。これを平気で掲示するのがPBの姿勢です。客を迎える謙虚さは持ち合わせてはいません。

乗船時ブロードウェイで講演を聞いた折、ワイアレスマイクで拾った音で、特に英語の発音が高域で不明瞭で聞きづらいのでPA係りに何かエコーか別のエフェクトが掛っているらしいから切って普通の音にしてくれないかと注文を出したが、意味が理解できないのか機材が古いからこれ以上いじりようがありませんとの返答。PAの基本は今の音を聞くことにあるが、誰も聞いて判断しないのはおかしいのでは、と問えばこちらはプロですからとの返事。フロントSPの前でマイクを使用しているため、しょっちゅうハウリングを起こしていたのでハウリングポイントを探って立ち位置を講師にお願いし、マイク扱いもお願いしないとねと言えば、判っていますとの返事。自ら音を聞かないPAさんは芋以下。

いつまで経っても改善されず、ピーターさんの時は彼自身神経質になって自ら行ったり来たりして涙ぐましい努力で調整をしていた。彼はワイアレスは使用せずマイクケーブルでフロントSPは音量を押さえて、かろうじて音をまとめたのではないかと推測した。多分、その後ハウリングが減ったような気がする。音響が理解できる人がいないし、育てようとしないのもPBの姿勢。

NとKはウクレレグループの仲間に入り屋外での出番があったので出掛けた所、異常に歪んだ音でPAの作業をしていたので、Kはミキサーを覗き込み注意したらPBの担当者が皆一生懸命やっているのですから、いちいち言わないで下さいと血相をかえて抗議され、まあ、確かに得体の知れない爺が、訳が解らないままにPAを任された若者に苦言を言われても、僕たちは何も教育をされていないのですから、頑張っていますと、しか言えないことは分かる。しかし、社会では通用しないこと、残念ながら努力や一生懸命は当然、だれでもがやっていること、その中で成果が求められているのです。この時のウクレレグループの演奏、サウンドはどうだったか記憶にございません。

PBでは一生懸命が最大評価で謙虚さは求められておらず、ごく当たり前の結果、成果の基準は努力で打ち消されても構わないと感じた。つまり出来の悪い学園祭レベルで楽しもうかのスタイル。88回の経験は活かされないシステム。

その後PA教室でもと思ったが、私はただの観光客、交流も地域住民と仲良くコミュニケーションを計ろうなんて気はまったくなく、他の人はどうであれPB活動をする元気は失せて、風邪が治ったらとも思っていたが、皆さんの殆んどがこんな物ではと言う話で、相変わらず高域にピークをいくつか持ったキュリュキュルしたサウンドで、音楽も楽器演奏もミュージカルもどきも、耳が壊れ、風邪も治らないので、殆んど遠ざかっています。高域発振か異常なエフェクトか、極端なEmphasis 強調回路が組み込まれているか、兎に角聞くに堪えられない音だ。

とうとうブロードウェーでの講座は耳が壊れるのでほとんど聞かなくなった。残念なことに一般客の殆んどは感じないようです。しかし、同感の人も数人居ます。

PBではただの観光客より若者と一緒に盛り上がる客が好まれるようです。とは云うものの、PBの平和活動には感心しています。

船は時速30kmで航行世界を一周、3食昼寝付きドアツードアで国々を訪れてくれます。この点は素晴らしい所です。エンストもなく、きっと無事横浜に接岸出来るでしょう。

懲りもせず最後の出港式を聞きに出かけてみたら、劣悪な歪み音の最大音の音楽に、がなり立てる音声でPAしていた。思わずミキサーに近付いたが、担当者は目をそらし、無理だなと、ぐっと堪え、立ち去った。この姿を見た知り合いが、文句を言うのを期待したらしいが、残念でした、そのままUターン。多分音楽ソースがパソコンにメモリーされた圧縮率高い雑な音源をマッチングを考えずに鳴らしているので歪みだらけの音となり、生の音を聞いたことが無くヘッドホーンだけで育った耳の持ち主が仕切っていると思われる。人間皆同じ才能があり、努力すれば何でも出来ると考えている人が、うっかり権限を持つと暴力になるのに気が付かないか。

11月26日。船内でのクラブ活動で、たまたまウクレレを弾こうというサークルにはまり込んでしまった。ギターでアンサンブルをと淡い期待を抱いていたが、クラシックギターの上手い人は早々と船を降りてしまい教えを請うことはできなかった。船内で嫌がれずに音を出せる場所が確保できず、PBで毎日8時から9時半にかけてホールを楽器広場として提供してくれ、ピアノや笛や管楽器や弦楽器が集り、とても騒々しく、楽器を弾く環境ではなかったのですが、なぜかウクレレチームだけがかなり勢力を示し、その中で伴奏者として潜り込み、今日に至っています。初めての人が20名近くいて、練習熱心、皆そこそこになったのです。そんな中、今日この日、洋上結婚式を挙げるイベントに雇われて、KとNが毎日お供しているウクレレチームが「てんとう虫のサンバ」を演奏することになり、劣悪な洋上でのPA環境の下で、果たして上手く音が拾えているかも解らず、ノルマを達成、部屋でTからのビールを飲んでいます。まあ、いきなりカップルが出来たら素晴らしいと、結婚式を挙げるのならやりがいがあると期待していたのですが、数年前に届けを出したと言う、オレオレ詐欺に逢った感じ。何だ、PBに仕組まれた流れの一つ、騙された感が強い中、船長の訓示有りで、結構様にはなって盛大に行われたが空しい気分にひったっています。若い人の企画らしいが、事務的に盛り上がる感じで、もっと衝動的な若者達の雰囲気は感じ取れませんでした。年代の差と言うのでしょうか。

船内では漏水騒ぎで至る所工事中、通行止。外装など錆を落とし朽ちた鉄板は溶接をし直し塗装し、横浜での乗船会の準備で乗客は隅に追いやられています。船中どこに行っても得体のしれない臭気に包まれ、時々流れてくる刺激的なガスで咳き込み体が休まる所がありません。トイレは2週に1回は数分から数時間待たないと流れません。

健康志向の大勢の方は、朝から晩まで体を動かし、通路の広場では研究熱心なダンス愛好者は夢遊病者のようにステップを踏んでいます。朝の健康サルサ、ヨガ・ストレッチ、社交ダンス、今日からサルサ、みんなdeサルサ、フラダンス、自彊術、卓球、骨体操、護身術、太極拳、ラジオ体操、ノルディックなど大変です。

船旅では酒を飲みながらゆっくりと食事を楽しみたいのですが、食器片付け係が、早く席を立てとばかり、うろつき落ち着きません。もっとも私は人一倍遅い食ですから追い立てても無理です。気にしません。

ここでちょっと一言(N)、私の耳は感度が悪いので 上記の如くのつっこみはありません。でも結構、始終 ハウリングしているのは こんな私でも非常に気になります。「一生懸命やっています」との返答に 返す言葉もありません。講演会で最後尾に座って聞いて居た時、聞こえないのでPA室に「後ろは聞こえません}と言いに行ったら「前に行って聞いてください」との返事。これには驚きました。34年の船ですから、そして新造船が出来る予定が経ったのですから ここで新しい器具を購入する事はしないでしょう。ですから古い(性能の悪い)器具を調整しながら一生懸命やっているスタッフは大変だと 素人は考えてしまいます。専門家は色々な所が気になって大変ね。始終批判をしているKに「耳にたこ」状態だったNは「もう私に愚痴言わないで!」と言われ 発散で出来なかったKは 上記の文で少し溜飲を下げたのではないかな。(N記)

11月27日南半球から北半球へ赤道を横切り、デッキでは日の出から赤道通過ノルディックリレーを行い、午後の赤道通過時点で餅つき大会が行われ、運悪くスコールに襲われたがノルディックグループは雨に打たれてもたすきをつなぎ、餅つきも無事つき終わり、大勢が餅をほおばっていた。

数日後、其々のグループが終結を迎え、発表会や打ち上げで盛り上がり、いよいよ荷物の梱包が始まる。せめて今回未だ見ていない”みなみじゅうじ”を見たいな。朝4時頃南の空よ晴れてくれ、どんどん高度が下がっていくのでダメかな。

掲示板に貼られたプリント。

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マチュピチュで小雨に濡れながら、大まかなラインを描き、後日色付けしました。


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 上は根性のノルディックリレー、下は餅つき大会

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 スコールが時々襲う

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 さあ修理だ、さあ横浜だ