ラグーンでシュノーケリング


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翌19日目を覚ますと南国の小島に投錨、ボラボラ島(仏領)。本島には頂きを見せる事のない霧に包まれたオテナヌ山(727m)がそびえ立ち、素晴らしい日に恵まれ信じられないようなマリンブルーの珊瑚礁に囲まれ、外海と閉ざされた浅い湖のようなラグーンと呼ばれる浅瀬でのシュノーケリングに参加。船からテンダーボートで本島に移動、そこからラグーン観光の船に乗り込み、Tは数十年ぶりの海、KとNは6年ぶり、余りにも美しい海の色の変化に心踊り、船内の熟年たちは童心に戻って大はしゃぎ、潜りポイントに着くと、初心者は救命胴着をつけ、恐る恐るボートの先端に下ろした階段から海に滑り降りる。浅瀬の深くても胸ほど、餌付けされた魚たちが観光客を迎えてくれる。1mほどのサメが寄ってくる、黒い5,60cmの円盤が擦り寄ってくる。見るとエイだ。尻尾に毒針があると言うが先っぽは尖っていない。しっぽが切られているのか。いきなり寄り添って来るので、慌てて手で払いのけたら、可愛い目でこちらを見つめる。御免ごめんとなでなでしたりして謝る。青いラインの入った魚や、黄色い筋の入った小魚、透き通った細い魚も、数々の名の知れぬ熱帯魚が、まき餌につられて集ってくる。ただ水中眼鏡を着けて顔をつけるだけで一面の水族館、時々ダイコンが流れてきたりして、人口密度が高いのでくねくねよけ合いながら水面遊泳、小一時間ほどでほら貝の集合の合図。渋々船に上がろうとするが梯子にしがみついても船には揚らない。ガイドが「梯子に腰掛けて、波に合わせて」の言葉で、重い腰の人も軽々と乗船。次の小島での海水浴を楽しむ。珊瑚礁の島でも顔をつけると、白い珊瑚、青い珊瑚?、青い口の貝、ウニ、小魚等を見る。椰子の割り方、食べ方を教わる。船内ではタヒチアンの音楽があり、美し過ぎる海を体感し、初めての体験は、歳を忘れ、充実した半日だった。

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船に戻り、シャワーを浴び、昼食を取り、灼熱の本島に上陸、郵便局で葉書を出し、近所を散歩、みやげ物を物色、スーパーで買い物、ビールを飲み、船族定番の行動。メインストリートでカツオを売っていた。どこの国の人も似たようなパターンで観光をしている。元気な人は自転車を借り遠出、ヒッチハイクする人も、千差万別だ。シュノーケリングの程よい疲れと、気だるさを背負って、テンダーボートに乗り込み楽園に別れを告げた。