パペーテ港近辺散策


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11月6日、船は疲れきった乗客を乗せカヤオを出港、進路を西に取り太平洋を次の寄港地南緯17度西経149度にあるタヒチへの長い長い航海が始まった。3人とも咳がひどい風邪をひいたが、Kだけは回復せず11日間、突然襲い掛かる咳に悩まされながら、なんとかパペーテにたどり着いた。

ここは、ゴーギャンがフランス領の未開の地に渡って、好き勝手に少女を弄んだが、南国色溢れた強いタッチの作品は評価され、有名な土地となった。戦後ではフランスの核実験場近く。それはさて置き、原色のはっきりした色彩で埋め尽くされた町を、ただただのんびりと散策と決め込んだ。船から下りるとシニア楽団がタヒチアンの軽快なリズムと歌で、もちろん若い子は手前で白い花を手渡し、歓迎してくれた。港は目立たないが厳重なフェンスに覆われ、岸壁から見る景色に解放感はなかった。世の中が厳しくなった証のようだ。フランスでISによる大きなテロがあったと聞く。大通りは車に埋め尽くされているが横断歩道に立つと、一斉に車は停まり、日本人は恐縮して道路を渡る。埼玉では考えられない光景だ。これが出来て初めて大人と言えるな。300mも歩けば直ぐに市場があり、食料品やみやげ物などが所狭しと販売されている。商いはのんびりした感じで売ろうとする意欲は欠けているので見物するのは気楽で良い。少し買い物をして、黒真珠の店は横目で見て、郵便局で切手を買い、近所を見学しながらスーパーに向う。街路樹にパンの木があったり、マンゴーの木があったり、椰子の木があったり、食うには困らないかも。実の落下地点は要注意、道路に椰子の実が転がっている。(K記)

フェンスに覆われた埠頭
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前を見れば男、女の表現がされているが、このお尻がシンボルらしい。トイレの表示がTANE、VAHINEだって。すぐ判るでしょう。景色は公園の椰子の木陰。船から見た公園。

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スーパーマーケットで沢山のワインを買い、ついでに焼きたてのフランスパンも買い レストランに入る。隣の人が食べている海老のコキールが美味しそうだったので頼む。ライス付き。あとチーズ・ベーコン・ハンバーガー、サラダとフライドポテト付き。ヒナノビール、白ワインの昼食。量が多く 3人でもお腹一杯になった。重い荷物を置きに船に戻り 暑い日中 一時間程のシエスタ。夕方又マルシェに行き 工芸品を見ながら 2,3買い物。毎日夕方6時からルロットと呼ばれる屋台レストランが船着場の側で開かれる。クレープ屋、ステーキ屋、魚類屋、ピザ屋、軽食屋等が出店していて 一番早く開いた店でタヒチ名物のポワソン・クルーと言う マグロのぶつ切り、キュウリ、トマト、ニンジン、レタスに塩、ココナッツミルク、レモンのソースで和えている フランス語で「生の魚」を二つ、マグロの刺身、サラダ付きを一つ頼む。それにビールうを注文したら 「この場所ではアルコール類は飲んじゃいけないの」と言う返事。二人は口をアングリ!一皿にライス又はサラダ又はインゲンが付いているので とても食べきれない。ま、ポワソン・クルーよりセビッチェの方が味がしまっていて私には美味しく思う。大きな真っ赤な夕日が沈んでいった。帰船時間は7時、船のすぐ側なので楽に間に合った。(N記)