ピーター・ヤーロウさん


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今回のクルーズで楽しみにしていたPPM、ピーター、ポール&マリーのピーター・ヤーロウさんの講座とコンサートが行われました。1960年代?の公民権運動で20数万人の前で歌い、南アフリカでのアパルトヘイトで歌い戦い、反戦運動や環境問題など平和な世界を如何に作るかを、歌を交えながら精力的に訴えていました。ダライラマ氏との対談で作った人の心に愛を育む歌を歌い、近年特に平和な社会を作るには子供時代の教育が大切であるとNPO「オペレーション・リスペクト」を立ち上げ、「Do not laugh at me. 私を笑わないで」という歌を通して、人の様々な違いを取り立ててのけ者にすることの愚かさを教える行動に取り組んでいるそうです。日本ではまだ3校しか普及しておらず、積極的に参加を呼びかけるそうです。平和運動は人間の欲望がある限り大変な難しい仕事だろうと感じました。そこを少しでも突き破ろうとする所が彼の逞しさかもしれません。また政府に抗議する際、非暴力的方法として軽い法律違反をすることも効果があると述べていました。

船内のコンサートはブロードウェイという天井の低いホールでPA担当者は古い機材で故障も多く上手くPAが出来ないと言っており、はっきり言って素人集団、乗客はお金を払って乗船しているのだから最低の事はすべきではないでしょうか。乗船当時から気になっていたPAでした。ピーターさんは自らマイクを持ち声を出して音を聞きながら、ミキサー室に駆け込み調整をしていました。このホールはフロントSPの前にマイク位置があるためハウリングを起こしやすく、音量バランスが難しく、彼もエフェクターを切ってくれとミキサーに言っていましたが、PA担当者は何もかんでいませんと言います。解かりません。他のどこかの機材が高域発振ぎみでシャ、シュの音がミャンミャン音が混じり外国語が聞き辛い音響でした。特にワイアレスマイクは異常音。多分フロントの音量を押さえるだろうと見て、私はコンサートでは早めに並んで前席3列目中央6m位の位置で聞くことにしました。フロントを押さえたセッティングで生音が良く聞こえて良い場所でした。ワイアレスは通訳音のみ、これはミンミン音。

さすがプロ、彼はかなりの時間をかけ自らセッティングし、多分納得しない環境だったと思うが、リラックスした感じで皆で歌おうというラフな雰囲気で登場。彼は最初”シュー・シュー・シュラシュ・シュラシュラシューラ・シュラバカブー?”と歌い、この曲は日本だけでヒットした歌で、ここに居る方はご存知でしょう、手を挙げてくださいと。意外と少なかったが、ハイと私は手を挙げ、こんな感じで始まり、聞いたような曲や、最近作った歌など精力的に歌い、ギターから手が離れると年のせいか飲みすぎか手が震えるが、ギターを握るとぴたっと止り、トゥフィンガー奏法でスマートに伴奏、声は力むことなく響かせて、2時間半座ることなく語り歌い、最後”パフ”と”風に吹かれて”を皆さん舞台に上がって歌いましょうと合唱、楽しいコンサートが終わりました。実はPPMは数曲しか記憶に無く、フォークソングはあまり聞かなかったので強烈な感激はなかったが、改めて歌で観衆を引きつけ語りかける方法には、さすがだなと感心しました。

この2ヶ月の間で初めてのエンターテイメント、素人演芸だけでなく、PBはもっと増やすべきではと感じました。幾ら最近の老若男女耳が悪いとしても、最低限の普通のPA、苦無く聞こえるPAが出来るように整備すべきです。

さて、数日まえPBから重大発表、2020年東京オリンピック前年に新造船エコシップが就航のこと。5,5000トン、全長223,5m、乗客定員1,500名、太陽光発電装備、推進力に特殊帆による風力利用などなど環境に易しい船。客船としてのサービスの構築、PBならではの講座、自主企画、カルチャーなど個別の独立したスペースを作って、過去の経験を活かした船になれば、すごいですね。

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