意外と大人しいマルセイユ


昨日はコルシカ島とサルディー二島の間、ボニボラス海峡を通過、強風に煽られ船はあえぎながら例によって悪路を走行しているようにごとごと揺れ航行。無事8時にマルセイユ入港。帰船リミット16時と短い寄港。上陸許可が下り急ぎ、旧市街まで7Kmあると言うのでバス乗り場へ、途中で先発がストで本数が非常に少ないと言う。早々とフランスの洗礼を受ける。やむなくタクシーに乗り合い、タクシードライバーが市街のバス停でノートルダム・ドラ・ギャルド・バジリカ聖堂は60番のバスで行けと教える。バスが来るか不安に思いながら待つこと20分、1時間切符を買い、バスは建物に囲まれた狭い坂道を登り教会に到着。マルセイユの町が一望に見渡せる高台にある教会は船乗りの安全も見守っているようだ。青い海に浮かぶイフ島を望み遠く我が船の赤煙突を見つけ、大聖堂を見学し、バスで旧港まで下り、ストライキのデモ隊を脇に見ながら中央通りを駅に向う。途中、間口が狭いので雑貨屋かどうか判らないが、匂うので店内に入ると広くホームセンターのようだ。靴の底が剥がれたので修理用のボンドが欲しく、店員にフランス語を駆使してジュシェルシェ・ボンドペッタンコと唱えたらコムスコムサと答えが、まあジェスチャーでOK、直ぐ購入。マルセイユ・サン・シャルル駅に向う。広い階段を登り、町を見下ろし、遠くに山上にはバジリカ聖堂そびえ立ち、駅構内を見学。再び港に向う。デモ隊が楽しそうに盛り上り、白バイ先導で練り歩いていた。どうも色々な組合が闘争しているらしい。

港で市場やみやげ物店や大道芸人を見ながら、バニエ地区に向う。ここで観光客は滅多に訪れない店でサンドウイッチを注文、女主人が最近はとても安全になったのよ話をしていた矢先、浮浪者が何か食う物ないと近寄ってきて、女主人一撃の下で追い払い椅子に無造作に置いていたザックをテーブルにしっかり付けてくれた。まあその程度のこと、夜間は危ないらしい。昼間はアパートに囲まれた狭い道だが静かに散策できた。船までのバス停にたどり着くが、1時間待ってもバスが来ないという。と言うことでPBに帰る人たち4人でタクシーに乗り込みメーター料金明朗会計で、余裕を持って帰船。青空と観光客の賑わう1日だった。私もその一人。

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