戦乱を乗り越えて世界遺産に復帰した町、ドブロヴニク旧市街


船はクロアチアの国旗を掲げ、グルージュ港に接岸、赤白の市松模様を見るとなぜかオシムさんを思い心が躍る。旧市街は1,5kmほど離れている。、満員のバスに揺られてエメラルドの海を臨みながらピレ門に到着。続々と観光客が集る。港には3隻のクルーズ船が停泊していた。暑くも寒くもなく程よい天気に恵まれた。城壁の橋を渡り入場、姿が映るほど磨かれたプラツァ通りに足を踏み入れる。8世紀から今に至った大勢の足が磨き上げたと言うが平らなので滑る事は無い。しかし、足元が微妙に揺れる。毎日船で生活をしているので揺れている船では揺れを感ぜず、不動の地面では揺れを感じる体になってしまったようだ。城壁に登りオレンジに染まる瓦屋根を見下ろし、青い海と石造り建物と山をくまなく見て回る。さらにケーブルカーでスルジ山に登り、山頂には18世紀に建てられ1995年旧ユーゴスラビア内戦の跡が伺える砦を後に、旧市街のオレンジに輝く町を見ながら、角々にキリスト受難の物語?を描いた石盤が建つ16曲がり?のつづら折りの砂利道に足を取られながら下り、住宅地に迷い、再び城内に入る。散策しながらクロアチアにふさわしそうな適当な値段のレストランを探し当て、地元の料理らしき物を頂く。モッツァレーラ・チーズ、トマト、レタスのサラダ、ムール貝のトマト魚貝ソース、蛸のリゾット、シェフお勧めのイカ煮、白ワイン、コーヒー。気取ったウエーターがメニューの番号を伝えたら料理の名前を言えという、なんと高飛車なと思いつついい加減な発音で唱えるとメモすることなく彼は注文を反復した。カッコウ良い。美味しかった。
教会や路地先の生活や噴水や石像を見ながら城門を後に、徒歩で港まで帰る。少し雲行きが怪しくなり雨がほんの少しぱらついたが、濡れることもなくポート前のスーパーで残ったクーナ(1Kn=18.9円)を掃くため飴など買い、25,558歩のトレッキング観光の幕を閉じた。ビールが喉に染み渡る。

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