船はシンガポールを、ナイトサファリ観光が門限に遅れたらしく、定刻より1時間ほど遅れて出航。マラッカ海峡からスマトラ島北端で進路を西に取りベンガル湾を横切る。強い風を受け、うねりで揺れが大きくなった。しかしモースーンの影響は少なく快適な航行だ。スリランカ手前で微妙に傾きながら実にゆっくりと進む。噂話では片肺スクリューで進み、ディーゼルエンジンの整備をして、海賊警戒海域での全速航行に備える為だというが、確かではない。
シンガポール出航後直ぐに新たに乗船した乗組員等が避難訓練。放水訓練やドラム缶状の救命ボートの放出訓練など規則にのっとり頼もしい。
スリランカに近付くと船は安定し近くに左右に長い竿を付けた小さな漁船を見ながら北西に進路を取る。天候は昼間は晴れたり曇ったり、気温32℃湿度60%、風が強いので暑さを感じないが、船内の講座をやるホールでは22℃45%程度と寒くかなり厳しい。話題はピースボートらしくガンジーや無抵抗抗議の姿や人権や原発、核兵器などなど。ハイな若者や麻雀などに夢中な老人とあれやこれや騒々しい。船室は24℃48%と乾燥して洗濯物の下着など一晩で乾く。小さなブラウン管のテレビで洋画邦画と毎日2本の映画が楽しめる。先日は明け方5時頃トイレに起きたところ水洗トイレが詰まっており、外の公衆トイレも溢れそう。眠気眼でフロントに修理を依頼する。夜間は外国人スタッフ、何とか通じたがトイレは直ぐには通じなかった。仕組みは解らないが負圧で一気にズッボっと吸い込む感じで、同階のラインが皆故障していたと思う。船内では毎日工事現場のように作業が行われ錆びた朽ちた鉄板を削り取り新しい物に交換溶接をしたり、そこら中ペンキを塗ったり、天井を剥がして何やらの修理で船員達は忙しそうだ。船体に穴が開いて足止めを食らったら面白そうだが沈んではいけない。くわばら桑原。
船内では冷水と熱水と氷が用意されお湯割り、水割り、オンザロックなど楽しめるが、ここの掟ではアルコール持込禁止をうたっているが、そこはなんとか、と言う訳。食事の話はNobにバトンタッチ。
朝食から5種類程のサラダ、卵、キャベツとソーセージの炒め物、シシャモ、ひじきの煮物、きんぴらごぼう、納豆等食べ放題。私は一皿にサラダ山盛り、もう一皿に煮物、魚等を盛り 残さず食べる。Kは一皿に乗るだけに節制している。昼は それより種類の多いお惣菜で これまた お腹一杯になる。塩味は薄め。夜は 一日で一番少ない。ほとんどが日本食。年寄りには丁度良いのかもしれない。若い人はここで食べ 9階の2箇所のレストランで 又食べている。3箇所のレストランの何処で食べても 何回食べてもOK.減量しようと乗った人は困っている。女性の殆んどが 作らなくて これだけの種類の食事が出来て 幸せ!の声があちこちに。ありがたいことだ。納豆は桶川の加納の工場製。船内には体重計と血圧計が設置され健康志向の皆さんが利用している。果たして乗船前後の体重は如何か楽しみだ。
夕食は2部制になっており緑組・17時から18時30分と橙組・19時から20時30分に分かれ取るが、入り口で見張りが食事選別カードを厳しくチェックして感じが悪いが仕方がない。みどり組はどう見ても老人が多い。ゆっくり食事をし話を楽しんでいるとせわしなく追い出すように片づけ始め落ち着かない。昼食は麺系、スパゲティ、カレーなど9階食堂でも食べられる。テーブルに着いて初めての人々との交流が楽しくもあり疲れることもある、そんな毎日の食事です。
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